ジリキ2のメンバーでザ・ベンチマーク 第二回目

ジリキ2メンバーがお送りするザ・ベンチマーク第二回目は、被災地の一次産業の現状がテーマとなっております。


今回は、三陸牡蠣復興プロジェクトを主催する「株式会社 アイリンク」齋藤社長にわざわざお時間を割いていただき、牡鹿半島で行われるフランス式のカキ養殖について勉強してきました。(当社社長も齋藤社長です)





ひっさしぶりの海!!!テンションあがるなー\(^o^)/
しかも船で出航!(後藤さんありがとうございました)



なぜフランス式なの?と思った方、良い質問ですね〜。
1970年代に病気によりフランスの牡蠣が全滅の危機に瀕したそうです。
その際に石巻から牡蠣の種が送られ復活したという経緯があり、今回の震災を受けてぜひ支援したいとのお話から、アイリンクさんを通してフランス式の養殖方を導入したようです。




上がフランス式。下が従来の養殖方。
フランス式はプラスチックの円盤で、従来の方法はホタテの貝殻を使用するそうです。



上の写真は、海に漂っている牡蠣の卵を採取している工程です。
くっついた稚貝が1cmくらいまで育ったら次の工程に移ります。
工程にはそれぞれ違いはありますが、フランス式は皿から稚貝を取る事が出来るので、従来とは違った方法で育てることが出来(現在研究中)全て形のそろった牡蠣が取れるそうです。また、潮の干満を利用した養殖方法により、強い牡蠣を作ることが出来るそうです。
(従来の方法は1つのホタテに30個くらい牡蠣がつくため、たくさん取れるが形がそろわない)




牡蠣の赤ちゃんの写真。わかります?





一番右の方が株式会社アイリンクの齋藤社長です。
真ん中のおっきい人が株式会社サイコーの齋藤社長です。



最後に齋藤社長からお話を伺う事が出来ました。
色々なお話を伺ううちに感じたことは、今回の震災における被害に対して、政府からの支援は全くと言っていいほどなく、全国からの支援金によって復興が進んでいるのが現状のようです。しかしながら、全国の皆さんからの暖かい支援や、志をもった方々のパワーと漁業関係者の熱い思いが必ず震災からの復興を遂げるだろという印象を強く受けました。
フランスからの支援などにもあるように、国を超えて地域を超えて人間が助け合う。
そんなところに人との出会いの大切さを感じますね(by当社経営方針)


齋藤社長が主催する「復興牡蠣支援プロジェクト」では、オーナー制度を導入し、全国23、933名の方々から賛同いただき、漁業者への支援につなげることが出来ました。
去年の12月に「株式会社和がき」を設立し、フランス式養殖による牡蠣の出荷を目指しています。
来年の12月には出荷予定とのことでしたので、和がきブランドの牡蠣。皆さんも楽しみにしててください。


(O氏)